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リテンションレポート

リテンションレポートの使い方

このドキュメントでは、左メニューの リテンションレポート でフィルターを設定し、結果を読み取る方法を説明します。ポイントは、コホート基準イベント(誰をまとめるか) と リターンイベント(何をもって戻ってきたとみなすか) を区別することです。

1. コホート基準イベント vs リターンイベント

リテンションは「誰をまとめて、何をもって戻ってきたとみなすか」の組み合わせで計測します。2 つのイベントは役割が異なります。

項目役割デフォルト
コホート基準イベントユーザーをコホートにまとめる起点となるイベントです。このイベントを行ったユーザーが分析対象になります。install
リターンイベントユーザーが「戻ってきた」と判断するための活動イベントです。すべてのイベント(アプリ内活動全体)

たとえば、コホート基準イベントを install、リターンイベントを purchase にすると、「インストールしたユーザーのうち、D7 に購入で戻ってきた割合」を計測します。リターンイベントを すべてのイベント にすると、特定の行動を指定せず、アプリで発生したすべてのアプリ内活動 を戻ってきたことの基準として使います。

どちらのイベントも、検索入力から推奨(install・first_open・sign_up・login・purchase)・標準・カスタムのイベント一覧で選択できます。一覧にないイベント名は、検索欄に直接入力してそのまま使うこともできます。

2. コホート期間の選択

コホート期間 で、分析対象となるコホートの基準期間を指定します。

項目説明
プリセット昨日、過去 7 日間、過去 14 日間、過去 28 日間、過去 30 日間、過去 90 日間 からすばやく選択できます。
手動指定開始日・終了日をカレンダーから直接選択します。最大 366 日まで指定できます。

デフォルトは、昨日から遡って 30 日間の区間です。D30 のような長期の継続を見るには、コホート基準日から少なくとも 30 日が経過したデータが必要です。直近の期間だけを見ると、後半の D-day の値が空に見えることがあります。

3. グループ化ディメンションの選択

グループ化 で、結果をどの基準で分割するかを選択します。最大 6 個まで選択でき、デフォルトは チャネル・キャンペーン です。

ディメンション説明
コホート日付コホートをインストール日単位でまとめます。
チャネルチャネル名です(例:tiktok.ads、meta.ads、google.ads)。
キャンペーンキャンペーン名です。
広告グループ広告グループ/掲載面の名前です。
素材広告素材(クリエイティブ)の名前です。
プラットフォームデバイスのプラットフォーム(iOS / Android / web)です。

複数のディメンションを選択すると、チャネル × キャンペーン × 素材のように、組み合わせ単位で行が分かれます。

4. リテンション日の選択

リテンション日数 で、計測する D-day を選びます。選択できる値は D1、D3、D7、D14、D30 で、デフォルトではすべて選択されています。選択した日だけが、結果テーブルの D-day カラムとして表示されます。

5. フィルターとプラットフォーム

項目説明
フィルターディメンションの値で結果の範囲を絞り込む条件を追加します(例:特定のチャネル・キャンペーンのみ表示)。条件は複数追加できます。
プラットフォームアプリ(iOS + Android)、Web、すべて から選択します。デフォルトはアプリです。

6. 最小コホートサイズ

最小コホートサイズ は、結果に含めるためにコホートが満たすべき最小のユニークユーザー数です。デフォルトは 30 です。

母数が小さすぎるコホートは、継続率が統計的に意味を持たなくなります。たとえば、ユーザーが 1 人しかいないコホートは継続率が 100% か 0% にしかならず、歪みの原因になります。この値を適切に設定すると、そうした小さなコホートを結果から除外できます。データが少なく結果の行がほとんど表示されない場合はこの値を下げ、ノイズが多い場合は上げて、安定したコホートだけを比較します。

7. クエリの実行と結果の読み方

フィルターを設定したあと、左上の クエリを実行 ボタンを押すと結果が表示されます。リセット ボタンは、すべてのフィルターをデフォルト値に戻します。

7.1 加重平均カード

結果がある場合、右上に 全コホートの加重平均リテンション カードが表示されます。すべてのコホートを合算して D-day ごとの平均継続率を示すため、個別のコホートではなく全体的な継続の傾向をひと目で把握できます。コホートサイズが大きいコホートほど平均に大きく反映される、加重平均方式です。

7.2 結果テーブル

カラムは、ディメンションカラム → コホート(サイズ)→ D-day(ユーザー数 # と割合)の順に並びます。

読み方説明
横(行)同じコホートが D1 → D30 と進むにつれて、継続率がどう下がっていくかを見ます。通常は D1 が最も高く、その後しだいに減少します。
縦(列)同じ D-day でディメンション(チャネル・キャンペーンなど)別の継続率を比較し、どの流入がより長く残るかを把握します。
ヒートマップ割合のセルは、継続率が高いほど濃い色で表示されるため、表を眺めるだけで強い/弱い区間をすばやく見つけられます。
並べ替えカラムヘッダーをクリックすると、そのカラムを基準に並べ替えます。もう一度クリックすると昇順/降順が切り替わります。

7.3 注意事項

  • 継続率(D{n})だけを見るのではなく、隣の コホート サイズと D{n} #(戻ってきたユーザー数)もあわせて確認します。母数が小さいと、割合が高く見えても信頼しにくくなります。
  • 最小コホートサイズで除外されたコホートは結果に表示されません。結果が空の場合は、期間を広げるか最小コホートサイズを下げて、もう一度実行します。
  • 直近の期間を見ると、まだ D-day が到来していない後半のカラム(例:D30)は値が空になることがあります。

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